今から、12~13年前、中古CD・レコード屋へ行くのがすごく楽しみでした。
すでに廃盤になっている掘り出し物や、ふと目に留まったCDが、これを逃すともう聴くことは出来ないという思いにかられ、思わず買っていました。
新譜ではめぐりあえない演奏に会う機会が、ぐっと増えていた気がします。
つい先日、住んでいる街を散歩していて、大通りの普段気づかない場所に、中古CD屋を見つけ、入りました。店主は一人で、洋楽、邦楽、ジャズなど、まだ買い取ったばかりで、うず高く積まれたCDもありました。
クラシック音楽の棚を一通り、見たところ、知らないバリトン歌手のCDが目に留まりました。店主が一人いて、何も買わずに店を出るのも、何やらと、やや気にしてしまい、まあ、立ち寄ったついでというかという感覚で購入しました。
ドミトリー・ホロストフスキー(バリトン)の「ポートレイト」という、
いろいろなオペラの一場面が入ったCDでした。(フィリップス レーベルです)
私は、オペラの分野は、聴きこんでなく、このCDを聴き、オペラのアリア集は名曲だという思いを強く持ちました。
というのも、うち一曲は、
「おいらは町の何でも屋」という、フィガロの登場シーンで歌われるアリアが、とても快活な美声で歌われていたからです。フィガロの性格、存在感がギュッとつまった歌だと思います。
オペラDVDもいくつか持っていますが、なかなか通して視聴することもなく、こうしたいいとこどりの曲集は聴きやすいです。