クラシック音楽を楽しむ広場

クラシック音楽を聴いた感想を記します。

2024-01-01から1年間の記事一覧

デュリュフレ:レクイエム…100年後に聴かれている作曲家 音楽考察

今回は、第二次大戦後に初演されたレクイエムを作曲した デュリュフレ を聴いてみます。疲れたときは、静かな音楽に身をゆだねると、心地いいものです。 聴いている演奏は、ミシェル・コルボ指揮 コロンヌ管弦楽団・合唱団によるデュリュフレの「レクイエム…

ハイドン :ピアノ・ソナタ 第49番 明快、実直な古典音楽

今回は、古典派の作曲家ハイドンの鍵盤音楽を取り上げます。 交響曲、弦楽四重奏曲分野での器楽形式を完成させた ヨーゼフ・ハイドン。 同じ古典派でも、モーツァルトやベートーベンのピアノ曲は、頻繁に演奏で取り上げられ、録音も多く出ています。一方、ヨ…

メンデルスゾーン:交響曲 スコットランド 冒頭10小節の神秘的な雰囲気

今回は、メンデルスゾーンが、1842年に完成させた交響曲を紹介します。 所有するCDは、部屋の棚に並べていますが、私の年のせいか、CD縦面のタイトル文字が、ぼやけ、さがすのに苦労しています。ルーペを使わないと文字が見えません。 自然と目と手が届きや…

シェーンベルク:グレの歌 12音技法変遷前の傑作

シェーンベルクの音楽を、CDで、初めて聴いたのは、ポリーニによるピアノ曲集で、クラシック音楽を聴き初めた時期でもあり、とても理解することが難しく、世の中にはこういう音楽もあるのかというのが、正直な感想でした。 長い年月、シェーンベルクの作品に…

バルトーク:管弦楽のための協奏曲 貧困と病から力を振り絞り作曲

第2次世界大戦時、しかもバルトークの故郷 ハンガリーはナチに占領という大変な時期に、アメリカへ亡命することになった59歳のバルトーク。 コロンビア大学で、民謡の研究で生計をかろうじてたてるという、貧困の真っただ中にいました。 貧困の中、バルト…

ドビュッシー:ボードレールの5つの詩から 歌曲「噴水」管弦楽版とピアノ版で聴く

ドビュッシーは、パリ音楽院に在学していた10代から、歌曲を作曲していたと言います。今回、聴いていて、心地よいと思った歌曲は、ボードレールにより1887~1889年に書かれた詩集「悪の華」から、採られた「ボードレールの5篇の詩」のなかにある、「噴水」で…

ブーレーズ作曲:主のない槌・・思いのほか聴きやすく(20世紀考察)

ピエール・ブーレーズとの出会いは、ブーレーズが、指揮するクリーブランド管弦楽団、ストラヴィンスキー、「ペトルーシュカ」と「春の祭典」でした。現代作曲家ということは、知っていましたが、明晰な頭脳を持つ作曲家というイメージでもって、ストラヴィ…

ホルスト:惑星 ハイティンク 指揮者のイメージ ロンドンフィルハーモニー管弦楽団 

初めてハイティンクの聴いたのは、ウィーンフィルを指揮するブルックナー第4番「ロマンティック」であった。ブルックナーを聴いたことも初めてで、ハイティンクという指揮者を聴いたのも初めてでの、先入観なしの感想は、特に、ロマンティックの導入部分を…

クラシック音楽を聴くきっかけになった1枚 バッハ インベンションとシンフォニア

高校生の時、なけなしの小遣いで、購入したカナダの古楽奏者、ケネス・ギルバートのインベンションとシンフォニア。 ここ最近、25年ぶりに、ピアノを再び弾きたい、思うようになり、原点であったCDを取り出して聴いてみると、チェンバロによる演奏なのですが…

マーラー 大地の歌 :第9交響曲の後の曲として聴く

長くCDを聴いてきましたが、初めて聴いた時の衝撃が一番大きかったのは、マーラーの第9交響曲です。 20歳頃、アルバイトで貯めたお金で少しづつ、1曲づつ聴いて、CDを集めること、またその時間は、本当に楽しかったです。未知の世界の曲を1曲聴くごとに、音…