ドイツ・グラモフォン125周年記念と銘された名盤100タイトルが、4月と5月に発売され、中でも、4月は、アナログ録音期の名曲・名盤が発売され、数枚購入しました。中でも、聴きごたえのあった1枚について書きます。
ヴォルフガング・シュナイダーハンのヴァイオリン独奏、指揮 フェレンツ・フリッチャイ、ベルリン放送交響楽団による演奏です。
そもそも、ヴァイオリン協奏曲の名曲は、ベートーヴェン、ブラームス、チャイコフスキーらの、あまた作品がありますが、私にとって、その中でもメンデルスゾーンは、その中でも、特に気に入っている作品です。
なぜなら、作品に、古典派の流れを受け継いだ均整さに、ロマン的な親しみがあり、なおかつ、主題をはじめとする美しい旋律、また、変化に富んだ曲の着想を感じるからです。第一楽章の最初の優美な主題が、若々しい活力と、幸福感にあふれていると思います。
メンデルスゾーンにしては、異例に長い年月をかけ、1838年(作曲者28歳の時)から44年に作曲されました。作品完成後も、ゲヴァントハウスのコンサートマスターであり、この作品の作曲依頼をしていたフェルディナント・ダーヴィットの助言をもとに、修正し、1845年3月に初演されたのです。
今回紹介するヴァイオリン奏者、シュナイダーハンは、これまでじっくりと、聴いたことはありませんでしたが、今回、一聴して、作品の とどこおることのない美しいメロディを語らしめるその演奏に、驚嘆しました。
しかも、録音をみると、1956年の9月で、もともとは、モノラル録音であった録音を電気的技術操作によりステレオ化されたものと記載されています。しかし、聴いてみると、機械的には、聞こえなく、あくまで、良く録音されたステレオ録音として聞き取れます。
ライナーノーツによると、シュナイダーハン自身、5歳で、公開演奏会を開き、11歳で、オーケストラと共演したとのことで、1937年から、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のコンサートマスターを務めたとのことです。
どおりで、端正な音色の美しさ。ヴァイオリンの音は、ここまで、美しかったのかと、今回、思ったほどでした。
同じく、一聴して、美しい音だなと感じた演奏家は、グリュミオーによる演奏でした。グリュミオーによる演奏は、音に香りのようなものを感じました。
一方、シュナイダーハンは、美しい音色を醸し出しながら、音の中心が、しっかりしていることが、聴いていての安心感と、感覚での美しさを感じるのだと思います。
シュナーダーハンの演奏を聴いてみることを、おすすめします。
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ドイツ・グラモフォン125周年記念~伝統と革新の名盤100枚!『ドイツ・グラモフォン-THE HISTORY』(100タイトル) - TOWER RECORDS ONLINE